『イマジナリ・フレンド』レビュー きらめくさみしさの物語

◆はじめに

 

どうもこんばんは。蜂八憲(はちや・けん)と申します。

ミタヒツヒトと同じく、「超水道」でシナリオを担当しています。

 

さてさて、まずは改めてお知らせを。

7/22に、超水道・ミタヒツヒトの書きおろし小説『イマジナリ・フレンド』がハヤカワ文庫JAさまから発売されました。

そして今日(7/31)、Kindle版もめでたく配信になりましたよ!

改めておめでとうミタさん! めでたいね!

 

 

 

と、ここで、イマジナリフレンドならぬイマジナリリーダーの声が聞こえてきます。

 

「『イマジナリ・フレンド』書いたのお前じゃねえじゃん! なんで出てきたんだよ!」

 

ごもっともです。こもっともなんですけど、でもね。

 

『イマジナリ・フレンド』を自分が書いていないからこそ──

もっと言うなら「超水道」として微塵も関わっていないからこそ、

存分にやれることというのがあるんです。

 

それは、ミタヒツヒト作品のレビューを書くことです。

 

いつだってできるじゃん、と言われればそれもその通り。

それをいつもしないのは、言ってしまえば、ぼくが照れくさくて仕方ないからで。

 

普段ぼくらは創作ユニット「超水道」として、ノベルアプリなどを制作しています。

ぼく、蜂八憲とミタヒツヒトは同じく「シナリオ担当」なのですが、

ひとつの作品を一緒に書くということはありません。

一方がライターを担当する時、もう一方は他の役割をもって後方支援を行うことになります。

 

超水道というチームとしてなんらかの作品を出す以上、

たとえシナリオを担当していない場合においても、

ぼくは何らかのかたちで「作り手」の側にいるわけで。

なかなか「受け手」としてレビューなり感想を書きづらいのです。

 

例えるならば、

授業参観で「素敵な家族」についての作文を

当の肉親を目の前にして読み上げるような気恥ずかしさ、

といったところでしょうか。

 

日頃「これこれこういうところが素敵だよ」と

本人に伝えることはあっても せいぜいが二言三言といった具合で、

まとまった形で伝える機会はなかったように思います。

読者の方々に対しては、なおのこと。

 

つまるところ、この記事は。

とても個人的な『イマジナリ・フレンド』の推薦文であり、

同時に巻末解説のようなものだったりします。

 

ネタバレの類はありませんので、未読の方はご安心ください。

口調がですます調からである調に変わっているのは仕様です。

ざっくり言えば気分的な、ノリの都合です。

ではでは、以下、『イマジナリ・フレンド』レビューです。

 

 

 

 

 


 

◆「たまらないね」とぼくはうめいた

 

『イマジナリ・フレンド』は超水道らしく、実にミタヒツヒトらしい作品である。

読了して、真っ先に浮かんだのはそんな感慨だった。

超水道のイラストレーション担当である山本すずめも、こう評している。

 

 

では、その「らしさ」とは一体なんだろう。

すでに超水道の作品に親しんでくださっている読者の方々であれば、

その「らしさ」を言い表す言葉があるだろうと思う。

 

ぼくにも、ある。

 

ぼくは、ミタヒツヒトの創る物語が好きだ。

 

流れるようなテンポの良さが好きだ。

ハッとさせられるような独特の言い回しが好きだ。

魅力的に動きまわるキャラクターたちが好きだ。

 

そうした要素は、今作『イマジナリ・フレンド』においてもふんだんに盛り込まれている。

でも、ぼくが彼の作品についていっとう推したい点は、もうひとつ別にある。

 

ミタヒツヒトは、さみしさを輝かせる達人なのだ。

 

彼は「さみしさ」を描くのが抜群に上手い。

行き場のない閉塞感を表現するのが本当に巧い。

ともすれば重く湿りがちな感情の数々を、しと降る天気雨のようにさらりと描いてみせる。

 

過去にミタヒツヒトが担当した超水道作品を挙げるならば、

 

『森川空のルール』では高校生カップルの不器用さを。

 

 

 

『ボツネタ通りのキミとボク』では没案になった創作キャラの悲哀を。

 

 

 

『ghostpia』では記憶を失った幽霊の虚無感を。

 

 

 

物語の舞台がリアルであれファンタジーであれ、

色合いは巧みに変えてこそいるけれど、

そこにはえも言われぬ「さみしさ」が通底している。

 

そして今回、彼が執筆した『イマジナリ・フレンド』である。

 

テーマはタイトルにもあるとおり「友達」──ただし「想像上の」。

 

もうたまらない。

 

さみしさ、を描くうえでこれほど魅力的な素材があるだろうか。

彼自身がこの題材を選んだことに、ぼくは密かに感謝したし期待もした。

「ミタヒツヒトが真正面から『友情』を描いてくれるぞ!」──と。

そして実際、お話の出来は想像以上のものだったのだ。

 

『イマジナリ・フレンド』の裏表紙あらすじには、以下のようにある。

 

他人とのコミュニケーションが絶望的に苦手な大学生の山持浩之は、イマジナリ・フレンドのノンノンと一緒に、リアルではひとりぼっちだけれど脳内では幸せな毎日を送っていた──このままで良いのかと、小さな不安を感じながら。 そんな山持を見かねたノンノンは、似たような人々が集まるカンパニーへと誘うのだが……。

 

物語の主人公「山持浩之」こと「やまじ」は20歳の大学生男子である。

どこにでもいる普通の……と続けたいところだが、 そう書くのはいささかためらわれる。

 

"この人物を「普通」と形容するのは、むしろ「褒めすぎ」ではなかろうか?"

 

自然と、そんなことを感じてしまうくらいには。

 

あらすじで「絶望的」とすら評されるコミュニケーション能力。

ひとたびパニックに陥ると「キャストオフ」もとい脱衣して上裸になるという悪癖。

高校のマラソン大会でキャストオフした挙句に出禁となった逸話すら持つ。

 

そんな彼は、これまでの人生において現実(リアル)の友人を作れた試しがない。

けれど「想像上の友達」はいる。

最初にして唯一の友人、それが「ノンノン」という名の少女型イマジナリフレンドだ。

 

作中でも言及されているが、 イマジナリフレンドという存在は、子供にとって特別珍しいものではない。

だが、あくまでも「子供にとって」の話だ。

大体において、小学校に入る頃にはすでに視えなくなっているという。

成長するにつれて、現実の友達、あるいは熱中する何かを見つけることで、イマジナリフレンドはその役目を終えるからだ。

 

いうなれば、イマジナリフレンドは「未熟さ」の証でもある。

物語の舞台は東京の一角であってネバーランドではないし、 もちろん主人公のやまじもピーターパンではない。

ノンノンを失いたくないとは思うものの、かといって開き直ることもできずにいる。

二〇歳に達してなおノンノンが視える状況について、やまじはこう独白する。

 

 どう見てもおれは、まるっきりの異常者だった。

 誰かに相談したことはない。

 この状態をうまく説明できる自信がないし、ノンノンとの生活を、おれは楽しんでしまっている。

 

「でも、本当にそれでいいんだろうか」と彼は自問する。

自分自身、ひいては他ならぬ自分が生み出した「ともだち」への不信感。

序盤でのノンノンとの会話においては、それが顕著に表れてもいる。

 

「……いつまでも、自分の妄想にすがるのは、情けないな、と思って」

「あたしはあんたの想像でできてるけど、妄想なんかじゃないんだってば」

(中略)

「証拠は?」

 こう言ってやるだけで、ノンノンは少しだけ悲しそうな顔をしてから、訴えを取り下げてくれる。

(中略)

 ノンノンという幻想さえもがおれに愛想を尽かすまで、続けていくしかないのだ。

 

けれど、ひとつの出会いを契機として、やまじの日常は変わることになる。

「空想ともだちカンパニー」。

自分と同じような人間が集う場所。

その報せは、彼のことを見るに見かねたノンノンによってもたらされたものだった。

 

ノンノンは言う。「うまくいけば、あんたにも、やっと仲間が見つかると思う」

 

果たして、そこには「仲間」がいた。

やまじと同じくイマジナリフレンドが視える人間、 そしてノンノンのようなイマジナリフレンド。

「空想のともだち」にまつわる諸々の相談を請け負うというその会社で、 やまじはひと夏のアルバイトを体験する。

 

イマジナリフレンドと保有者の関係性は様々だ。

これが「現実のともだち」ならば、話の焦点は「付き合い方」に集約されるに違いない。

けれども「空想のともだち」は、その特性ゆえに少しばかり事情が違ってくる。

 

彼らの場合、「付き合い方」よりもむしろ「別れ方」に重きが置かれる。

 

作中において、イマジナリフレンドとの別れは「卒業」と呼ばれる。

本来ならば、とっくのとうに視えなくなっているはずの存在。

にも関わらず、一定の年齢を過ぎても視えるということは、 言い換えるならば「精神的な留年」を意味する。

 

だから、イマジナリフレンドとの別れは保有者の「成長」の証でもある。

そう、祝うべきことなのだ。

「ご卒業おめでとうございます」という具合に。

 

ただし、別れたならば、もう会うことはできない。

卒業したが最後、イマジナリフレンドは姿を消してしまうのだ。

そして、やがては保有者の記憶から存在そのものが消えてしまう。

それが作中世界におけるイマジナリフレンドのルールだ。

 

物語のなかで、読者はやまじの視点を通してそれらを目撃することになる。

空想のともだちにまつわる「別れ」は、

その存在が非現実的なものであるからこそ、

よりいっそう痛切な現実感をもって読み手の胸にぐいぐいと迫る。

 

ああ、もうね、たまらんですよ。

友情ものが大好きなぼくとしては、

読書中に思わず「うぁぁ」と独り言をつぶやき、

身をよじってしまうくらいにグッとくるものがある。

 

重ねてたまらんことに、

やまじは「空想ともだちカンパニー」でのアルバイトを通して 不器用ながらも着実に「成長」していく。

とても魅力的な成長譚──だが、手放しには喜べない。

彼の精神的成長は、同時に、空想のともだち「ノンノン」との離別のカウントダウンでもあるからだ。

 

やがて訪れる「その時」に、彼らはいかなる判断を下したのか。

そして、訪れた「その後」がいかなるものか。

その結末を見届けた時、

きっと読み手の胸には「さみしさ」を補って余りある「いとおしさ」で満たされているはずだ。

 


 

◆「音楽で言うとね、」と彼らは言った

 

とある表現者の魅力を言い表そうと、他の表現者を引き合いに出す。

こうした手法はおなじみのようでいて、

実のところはなかなかデリケートだったりする。

 

「かの◯◯氏の再来」

「××さんを彷彿とさせる」

「すっごーい△△さんっぽいね!」

 

エトセトラ、エトセトラ……。

 

レビューに際して、そうした形容を一種の禁じ手としている

書き手・読み手は一定数いらっしゃるだろう。

だがあえて、ここではその「禁じ手」を使わせてもらう。

 

ぼくがミタヒツヒトに感じるものを語ろうとすれば、

どうしても必要な途中式だと思うからだ。

 

──「ミタヒツヒト作品はさ、音楽で言うとね……」

そんな評を聞いたのは、かれこれ一年は前だったか。

御年40を過ぎた知人は、ミタヒツヒトの作品をこんなふうに形容した。

「面白かったよ。とても心に来たんだよ。どう言い表したものかな、ええと……」

しばし宙を仰いでから、彼は「ああ」と得心したように言ったのだ。

 

「ミタヒツヒト作品はさ、音楽で言うと尾崎豊なんだよ」

 

自分自身、音楽に詳しいわけではないし、世代でいえば下の部類に入る。

けれども、「ああ」と納得している自分がいた。

「分かりますよ、それ」と頷かざるを得なかった。

 

ほんの数カ月前、同じことを、自分と同年代の友人が言った。

「ミタさんの作品って、音楽で例えるなら尾崎豊だと思うんですよね」

ああ、とぼくは頷いていた。前回よりも、より強く。「分かりますよ、それ!」

僕と知人だけではない、という安堵であり、確信だった。

 

尾崎豊、と聞いてピンとくる10代の方は少ないとは思う。

ぼくと同じ20代であっても、そうかもしれない。

それでも、「ぬーすんだバイクーで走りー出すー」というフレーズを

一度は耳にしたことがある人も多いのではないだろうか。

『15の夜』という曲、その歌詞の一節だ。

 

尾崎が遺した作品、特に10代の頃に作曲されたものでは、

孤独感や閉塞感、そうした後ろ向きな感情の奔流が

これでもかとばかりに情動豊かに描かれている。

その生々しい空気感が、ミタヒツヒトの作品にも感じられるのだ。

ただ、ミタヒツヒトの場合は、ベクトルが真逆だと思っている。

 

先ほどの歌詞になぞらえるならば、こうなる。

尾崎豊の作風が「盗んだバイクで走り出す」側ならば、

ミタヒツヒトのそれは「バイクを盗まれて走り出す」側だ。

 

「なんでこんな目に」と呪詛を吐いて、

「そういえば鍵かけてなかったわ」と後悔して、

「クソッタレが!」と絶叫して家路を疾走するような。

 

本作の主人公であるやまじは、まさにそういうキャラクターだ。

 

 この世界に、誰一人として味方がいない。

 寂しい。誰か、助けて。

 でも、悪いのは自分。

 何度となく味わってきた感覚。何度味わっても、慣れることはない。

 死んでしまいたい、とは、そうだ。こういう気分のことだった。

 

あらすじで「絶望的」とすら評されるコミュニケーション能力。

ひとたびパニックに陥ると「キャストオフ」もとい脱衣して上裸になるという悪癖。

高校のマラソン大会でキャストオフした挙句に出禁となった逸話すら持つ。

 

やまじは走る。走らずにはいられない。

ある時は、どうしようもない現実、そして自己嫌悪から逃避するために。

またある時は、誰かの力になるために、そして自分自身を救うために。

 

「おれは、諦めたくない!」

 Tシャツの裾に手をかけた。

 ああ、世界はこんなにも美しい。

「やまじくん! 何をするつもりだ?」

「やまじ! キャストオフ!」

 

この物語において、やまじは呆れるほどに疾走する。(そして脱ぐ)

 

そんな話が面白いのかというと、実に面白い。

それを可能にしているのは、ひとえに書き手の眼差しの真摯さによるものだろう。

こと「後ろ向き」な感情を描き出すことについて、

ミタヒツヒトの筆致は妥協を許さない。

 

だからこそ『イマジナリ・フレンド』は、

とびっきりカッコわるくて、

めちゃくちゃカッコいい友情小説に仕上がっている。

 

「さみしさ」を、しと降る天気雨のようにさらりと描いみてみせるミタヒツヒトだけれど、本作においては時として、土砂降りのごとくびしばし胸の奥を打ってくる。

 

文章の雨にさらされることによって、ようやく気づくこともある。

 

致命傷になるほどではない、数々の傷。

いや、なかには、致命傷になりかけたものもあるかもしれない。

誰の胸にも、大なり小なり、浅いものから深いものまで様々あるだろう。

 

ミタヒツヒトの作品に触れるたび、そうした古傷の数々に、否応なく気付かされる。

 

ああ、自分はこんなに傷を負っていたのかと。

 

例えるならばそう、かさぶたを見つけた時の快感に似ている。

おそるおそる剥がしつつ、そこに薄皮が張っているのを見て、ほっと安堵するような。

 

そうして雨が過ぎたあとには、傷に対する一抹のさみしさと、溢れんばかりのいとおしさが胸に宿っている。

 

ぼくにとってのミタヒツヒト作品、

特に『イマジナリ・フレンド』は、そういう物語なのだ。

 

ぼくのような20代、ひいてはそれ以降の年代には

「ぜひ読んでみて!」と薦めたいし、

10代の人には「なおさら読んでみて!!」と一推ししたい。

 

渦中にある人ならば、よりダイレクトに感じられるだろう。

いっそ痛いかもしれない。

けれど、安心してほしい。大丈夫だよ、と伝えたい。

 

彼の創るおはなしは、いくぶん傷に沁みるけれど──

同時に、確かな潤いをもたらしてもくれるのだから。

 

この文章を読んで、彼の物語に興味を持ってくれた人がいるならば。

「ミタヒツヒト作品っていいよね……」「いい……」

そんな会話が、どこかで、ひとつでも生まれたならば。

 

ぼくはとっても、ほろりときてしまうほどにうれしい。

 

 


 

 *この記事を書いたひと*

 

 蜂八憲(はちや・けん)

 

 超水道のシナリオ担当。体重が危うい。

 代表作は佐倉ユウナの上京

 商業作品に『こうして魔女は生きることにした。』(NOVELiDOL)

 


 

author:蜂八憲, category:雑記っぽい何か, 20:00
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今年の冬も超水道 〜夏コミから一週間。超水道、最近どう?〜
こんばんは。
ここ一週間くらい家のネットが使えなかったのですが、おとといくらいに実はプロバイダの契約が解除されていたことを知りました。
メールしても返事がない、電話しても繋がらない、知り合いに聞いても知名度0%の謎プロバイダーだったのでホント困りましたが、結果的に解約されててまぁ良かったのかな。
というわけで新しく別のプロバイダで契約をしたけど、なんとな〜く通信が遅くなった気がしている山本すずめです。


さて。
同じくこの一週間で超水道に起きたことをまとめてみました!
ただのまとめ記事じゃなくて新情報もあるよ!


■超水道は冬にも(たぶん)会えます

というわけで今年の冬コミも超水道は申し込んだぜ!!

まだ受かるか分かりませんが(たぶん受かるんじゃないかな…)受かったらぜひお越しくださいませ!
赤く塗りつぶされてるとこに何て書かれているかは、前回と同じく冬コミのカタログで直接確認してね。


■夏コミ頒布物"Draftpia"の通販が始まってます


ghostpia原画集 Draftpia#1 / BOOTH


BOOTHで好評発売中です。さっそく何件かご注文頂きました。
まだちょっと在庫があるので、買い損ねている方はぜひ。

とか言いつつ、実はterminasもかなり好評です。

terminus -The Collected Pieces of Ghostpia- / BOOTH

【ダウンロード版】terminus -The Collected Pieces of Ghostpia- / BOOTH

ghostpia第2話をやって「音楽いいね」と思った方は買って損しない!させない!


■ハム食べてました

そしてそして、いまさらですが夏コミの打ち上げでハムを食べました。



ハムだ!!!



ハム!!

ハムと言ったら……某シーンを彷彿としますね。

なんのことかピンとこない人は今すぐghostpia第2話をやってね。

ghostpia第2話『なもなき名無しのお誕生日』


それにしてもなんでこのタイミング?って思われるでしょう。
いえ、忘れていたのではありません
あんまりすぐに出してもみんな反応できないかな、と思って。
大事なことなのでもう一度言いますが、忘れていたのではありません


■ghostpiaアプリのバージョンアップ版の準備が進んでいるよ

コツコツとですがghostpiaアプリの準備が進んでおります。
今は細かいバグを潰したり、ひたすらデバッグを行うという気の遠くなる作業が続いています。
演出面についてはノベルスフィア版とほとんど変わらない(変えない)つもりです。
ブラウザ上では遅延が起きてしまう為に元々ずらしてあった効果音のタイミングを、ネイティブアプリだと遅延が無いので逆にずらしたり…とかそういう細かすぎて伝わらない部分をいじったりはしています。

そんなデバッグに、いつかのニコニコ自作ゲームフェスで頂いた「連打名人」が火を吹いているぜ!



■イカオンリー申し込みました

超水道とは関係ないのだけど「しんせいひん」というサークル名でスプラトゥーンオンリーイベント「スプラケット2」に申し込みました。

ほんとに関係なくてごめんなさい。
こちらも受かったらよろしくお願いします〜。



以上、超水道の一週間でした。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
夏休みが終わりに迫っている学生諸君でまだ宿題してない人はもうそろそろ手をつけよう!
僕と同じ過ちを犯してはいけない…!!

では今日はこのへんで!







author:山本すずめ, category:雑記っぽい何か, 21:01
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note連載長編『Angel Doll』完結!
こんばんは、蜂八憲です。 `( ´8`)´

◆note連載『Angel Doll』完結!

SNS「note」で連載しておりました長編小説『Angel Doll』が、
12月20日、第10話目の更新をもって完結となりました。

期間にして2ヶ月と少し。
10月11日から毎週土曜日更新ということで始めた連載でしたが、
終えてみれば、あっという間でした。


──Story──
 
「エンジェルドール」と呼ばれるヒューマノイドが市販されている現代日本。
 
主人公・哲のもとに、ある日、行方不明になっていた恋人そっくりの「エンジェルドール」が現れた。

「お願い──1週間だけ、ここに居させてほしいの」

そう懇願する人形を、彼は「人間」として扱い、匿うことにしたのだが──


ちょっと遠い未来。人と機械と、雪の軋む夜のこと。
クリスマス・イブまでの7日間を描いた、冬のお話です。
全10話+α、noteにてまるっと掲載しております。

よろしければ、どうぞご覧くださいませ`( ´8`)´

・第1話はこちらから。
Angel Doll - act1 : Sun. Dec. 17th

・各話を一覧形式でまとめたマガジンはこちらになります。
Angel Doll マガジン


◆「Angel Doll」あとがき

執筆当時のエピソードについては
連載当初の告知記事においても詳しく記しておりますが、
「Angel Doll」は、蜂八の超水道以前の処女作であり、
もともとは大学時代に同期の友人と「サウンドノベルを作ろう」と
いうことで制作したシナリオでした。

「Angel Doll」まえがき──「それ、持って行ってみなよ」

結果として、大学時代に「サウンドノベル」として
日の目を見ることはありませんでしたが、
今回WEB小説というかたちで公開することができて、
とても嬉しく思っています。

「コレ(Angel Doll)好きだから、いつか表に出してくれよ」
そう言ってくれていた当時の制作メンバーのことを思い出しつつ、
noteでしみじみ地道に更新を続けてきた2ヶ月間でした。

当時大学生だった頃の処女作ということもあり、
間違いなく自分が書いたものではあるけれど、今の自分とは違っていて。
文章のクセや物語の雰囲気、シナリオラインの運び方など、挙げればキリがありません。
……そうした「昔」のものを、今になって公開することが果たして良いことなのか?
そんな迷いを公開以前はずっと抱えていましたし、
ゆえに表に出そうとはあまり思っていませんでした。

けれども、心のどこかでは「やっぱり読んでもらいたいな」という想いがあって。
物語は人に読まれてナンボだと思いますし、
そもそもが「まだ見ぬ誰かに読んでもらいたい」と思って書いていたものですから。


だからこそ、twitterやnote上で「続きが気になる」「面白い」と
感想を頂くたびに、ほっと安堵していました。
書いてよかった、公開してよかった、と。
個人的にちょっとした驚きだったのは、
大学時代の友人から、それも当時の制作メンバーではない人から
LINEメッセージでじかに感想コメントがきたことで。
「一気読みしたけど、面白かった」という一文をしみじみ眺めながら
ちょっとした感慨に浸ったりもして。

もう表に出ることはないだろう、とかつては諦めかけた物語ですが、
こうして多くの人の目に触れてもらえて、本当に嬉しいのです。



『Angel Doll』の公開にあたっては、
挿絵と音楽をピアノプレイヤーの真島こころさんにお願いしました。
真島さんとは『佐倉ユウナの上京』 『Santa Clothes』でも楽曲担当としてご一緒しましたが、
今回は音楽のみならずイラスト面でも作品を彩ってくださいました。
シーンやキャラクターが一枚の画として輪郭を与えられるたびに、
心躍るような気持ちになったことを覚えています。
改めまして、ありがとうございました!

Angel Dollを読んでくださった方々へ。
読了おつかれさまでした。
少しでも楽しんで頂けたのであれば幸いです。

読んでみようかな、と思ってくださっている方々へ。
全10話+α、文庫本にして1冊程度のボリュームになっておりますので、
ゆるゆると楽しんで頂ければ幸いです。


・第1話はこちらから。
Angel Doll - act1 : Sun. Dec. 17th

・各話を一覧形式でまとめたマガジンはこちらになります。
Angel Doll マガジン


◆2ヶ月でいろいろありました

思い返せば、2ヶ月ちょっとの間に超水道では色々なことがありました。
「Angel Doll」の連載を開始したのは10月11日のことでしたが、

・直前にはミタヒツヒトのghostpia連載がスタートし……



・かと思えば直後にはiOS8問題が発生して改修に追われたり……



・それからghostpiaの制作費クラウドファンディングに挑戦して……



・開始44時間で目標額を達成(!)したりと。



余談ですが、クラウドファンディングの達成日は12月20日で、
「Angel Doll」の最終話更新の数時間前のことでした。
応援・支援してくださった方々、改めまして本当にありがとうございました!


◆超水道、コミケ出展します

さてさて、連載期間の振り返りという年末ちっくなことをしてみましたが、
まだまだ超水道の冬は終わっておりません。

そう、忘れちゃいけないコミケ!



開催3日目となる12月30日(火)
スペース「西お34b」にてお待ちしております。


頒布物の詳細は追って告知することとなりますが、
ghostpiaの新サントラ(¥1000)などを持っていく予定です。

視聴はこちらから!
[DEMO] de - The interpreted of ghostpia - Track 03&07


`( ´8`)´ではでは、今日はこのへんで!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。


 
author:蜂八憲, category:雑記っぽい何か, 17:38
comments(0), trackbacks(0), - -
「佐倉ユウナの上京」まえがき──“それ、意味あんの?”
◆ 佐倉ユウナの「まえがき」


こんばんは、シナリオ担当の蜂八憲です。

佐倉ユウナの上京・上、お楽しみ頂けていますでしょうか。
早いものでリリースからもう1週間以上が経ちまして。
今回の記事では、今作にまつわる話を書こうと思いました。

「上京・上」をもう読んだよ!という方は、
「上」のあとがきとしてお読みくだされば幸いです。

 


「もし蜂八さんが『佐倉ユウナの上京』の世界に入りこんだら、
 キャラクター的なポジションとしてはどこらへんになるんですか?」


某日、都内ファミレスでの「上京」制作打ち合わせにて。
ミタさんからそんな質問を投げかけられたのは、
iPhoneアプリ版でのリリースに向けての諸々の話し合いが終わり、
ほっと一息ついていたタイミングでのことでした。

「『上京』って、浪人生のユウナももちろん魅力的ですが、
 主人公をはじめとする大学生の野郎どももアツくて素敵じゃないですか。
 個人的な憶測ですが、蜂八さんもそういう大学生活を送ってこられたのかなって」

テーブルの上に広げられたスケッチブック、
そこに描き出された「上京」のキャラクターたちを嬉しそうに眺めるミタさん。

なるほど、確かに「上京」のキャラクターたちは根が真面目で、
それぞれが自分の目指す方向に進もうと頑張っています。
そして自分も、そこは意識して書いてきた部分でした。

僕もミタさんと同じようにスケッチブックを見つめつつ、
少しの間を置いて、口を開きました。

「きっと、僕はモブキャラですよ」

それから、こうも付け加えました。

『主人公でも脇役でもない。
 仮に自分が『上京』の世界に迷い込んだとして、
 話の焦点が自分に当たることは絶対にないんです。
 僕が送ってきた大学生活っていうのは、要するにそういう感じなんです」

 


「佐倉ユウナの上京」を書くにあたって、
はじめに設定したキーワードは3つありました。

一つは、タイトルにもある「上京」。
もう一つは「大学」。
そして最後に「学問」。

自分の大学生活を振り返って、「俺って頑張ったな」と思えるところは沢山あります。
一方で、「俺ってダメだったな」と思うところも同じくらいあるのです。
そして、「ダメだったな」と思うところの最たる要素が「学問」でした。

僕は都内の大学の文学部に所属していました。
そして、お世辞にも真面目とは言えない学生でした。
大学一年生の頃から、ちゃらんぽらんでした。

試験を控えてクラスの方々が
「やっばーい勉強してないぽよ〜☆単位落としちゃうぽよ〜☆」と嘆くなか、
「HAHAHAなんとかなるぽよ〜☆」と楽観して僕だけ単位を落としたり
各講義でごめんなさい論文※を出して
「単位くれぽよ〜☆」と懇願しては教授にリジェクトされたり。


【ごめんなさい論文】 ゴメンナサイ - ロンブン

  単位の危機に瀕した学生が最後の悪あがきとして書く論文のような何か。
  なぜ自分が危機的状況に陥ったかを命題に掲げ、論拠として
 「不勉強な自分の愚かさ」「自己管理の甘さ」「個人的事情」などを挙げて
  単位取得への熱意をアピールする。なお、成功率は低い。
  類語→反省文



そんなわけで、周囲の蜂八像が入学当初の
「笑顔でスマートに単位を取っていきそうなヤツ」(友人談)から
「真顔でしめやかに単位を落としていくヤツ」(同・友人談)へと
更新・定着するのにそう時間はかかりませんでした。

当然ながら、一年生次の成績は留年すれすれのレベルで。
専攻する学問分野は2年次の初めに選択する必要があるのですが、
希望する分野に行けるかどうかは1年次の成績次第ということもあって、
成績の悪い自分が希望の専攻に進めるわけもありませんでした。

2年次以降は「いかに楽して単位をとれるか」という観点でしか
講義を選択しなくなっていきました。
「出席しなくても最後にレポートを出せば単位は来る」
「出席していれば期末試験で0点とっても単位は来る」

自分の専攻分野と無関係だろうが、テーマにまったく興味が向かないものであろうが、
そういった“単位が取りやすい”講義であれば、片っ端から選択していきました。
そのくせろくに授業にも出ず、試験もレポートも面倒くさいと放り出して、
また単位を落として。

「俺も昔はワルでさ〜♪」といった武勇伝みたく
カッコよさげに語る類のものではありませんし、
そういうふうに語るつもりもありません。
自分にとっては「ウボァァァ」と叫んで頭から壁にダイブしたくなるような
黒歴史でしかないのです。

そんな学生生活を送ってきたからこそ、思うんです。
こと「勉学」に関して言えば、
僕は作中のどのキャラクターにも自分を当てはめることができない。
学問に対して一定のポリシーを持って行動する彼らを、
遠巻きに眺めている「その他大勢」でしかない。

そういう意味で、僕は「上京」の世界においてモブキャラにしかなれないのです。
 
 

大学時代、僕は常々「意味が欲しい」と思っていました。

なんでこんなにダルい講義を受けなくちゃならないの?
無事に卒業するため?
親に金銭的な迷惑をかけないため?
就職活動で有利な肩書「大卒」を得るため?
そんだけ?
俺が今聞いている講義、これって何の役に立つの?


高校までの自分の勉強のモチベーションは、
いい成績を取ることが楽しかったからで、
それで周囲から一目置かれるのが悪い気分じゃなかったからで。
まあ、それに加えて「勉強しろ」と強制されてもいたわけで。

それが大学になって、
「自分で自由に勉強しなさい、キミたちはもう大学生(おとな)なんだから」
と突き放されるわけです。

大学で学問を追究するモチベーション、
ひいては自分にとっての学問の意味がよく分からなくなったんです。

僕は自学部における学問で意味を見つけられなかったぶん、
大学のサークル活動に没頭して意味を見出そうとしました。

出版サークルの広報兼ライター。
それが当時の僕の肩書です。

自分が地元の大学ではなく東京の大学を選んだ理由は、
「ものを書きたい、そのためには出版文化の中心地である東京に直に触れたい」
という想いからでした。

制作したフリーペーパーを配布したり、情報誌を販売したり。
自分の書いたものが、多くの人の目に触れることがどうしようもなく楽しくて。
自分のやっていることには意味がある、と素直に思えたのです。

しかし、その気持ちも、大学生活後半になって
就職活動に身を投じていくにつれ、やがて揺らいでいきました。
僕はこういうことをしてきました、と自信をもって語っていても、
思うように「内定」という結果を得られず。
制作物をポートフォリオとして面接の場に持って行っても
「で? それがなんだっていうの?」とでも面接官から返されれば、
言葉に詰まってしまって、それ以上はもう何も言えなくて。

マスコミを中心に志望していた自分でしたが、当初の意欲も段々と薄れていきました。

俺ってなんで東京に出てきたんだっけ。
ああそうだ、いちばん初めは物語を書きたかったんだ。
小学生の頃から絵本や漫画を書いてきて、
そのうちに小説を書くようになって。
自分の力がどれだけ通用するかを東京で試したくて。
なのに結局、自分は大学に入ってここまで物語を書くことはしなかった。
でも今更すぎるよな、本当に今更だよ。
サークル活動で満たされちゃったよ、もう俺は十分にやったんだよ。


そう信じて、就活では大学で打ち込んだサークル活動を軸に
自己PRをしていたけれども、次第に自信がもてなくなっていって。
「あれっ、俺のやってたことに意味なんてあったのか?」と不安になって。

それでもなお追われるように履歴書を書くしかなかった、そんなある日のことでした。
履修していた講義で、同期のAくんと会ったのは。
 

とある昼下がりの講義。
僕はいつもの定位置、大講義室の最後列すみっこの席に座っていました。
席といってもそれは長机ではなく、パイプ椅子に簡易テーブルがついただけの代物です。
教壇からはばっちり死角になっていて、居眠りするのに最適な「特等席」なのでした。

その時、僕はいつものように履歴書を簡易テープルに広げて、自己PRを書こうとしていたんです。
そこで、「よう久しぶり」とAくんから声をかけられました。

──Aくんは僕の5つ年上で、社会人入試を経て入ってきた「大学生」でした。
学部で初めて同期として顔を合わせた時は、年齢を聞いて「マジで!?」と驚愕しましたし、正直なところどう接していいか分からなかったりもしたものです。
しかし、一緒に講義を受けたりご飯を食べたりしていくうちに、いつの間にか仲良くなり、気付けば大切な友人の一人になっていました。

Aくんは、とても真面目で優秀な学生でした。
講義を受ける時は必ず最前列かつ教授の真正面に座り、
教授の一言一句に頷きつつ鬼のようにノートをとり、
講義が終了するやいなや教壇へ颯爽と足を運び、
内容についての質問を浴びせる……といった感じの。
僕はといえば、同じ教室の最後列かつ端っこの席を定位置として
「ようやるわ……」と半ば呆れ気味に彼の優等生ぶりを眺めていたものでした。

……久しぶりに会った彼は、特に変わりもなく元気そうで、
脇には相変わらずのように数冊の分厚い図書を抱えていました。
講義ごとに参考文献を用意するのは当然として、予習も欠かさないAくん。
文献の上下横からのぞく無数の付箋が、彼の勉強熱心さを表していました。

「蜂八、お前ってばまーた『特等席』かよ」
「そういうお前も、どうせ教授のド真ん前に座るんだろ」
「就活、大変そうだな」
「まあね。そっちも院試お疲れ様」

Aくんは大学院への進学を目指しており、就活はしていませんでした。
「勉強、大変だけど楽しいよ」とあっけらかんと笑うAくん。
「今はこういう勉強しててさー」と嬉々とした口調で語るのを見て、当時の僕は嫉妬したものです。

なんでコイツはこんなに活き活きとしてやがるんだ。
こっちは正直なところ、ひどく参っているというのに。
進路を定めようとしている立場は同じなのに、どうしてこうも違うのか。
その「差」にどうしても納得がいかなくて、妬ましくて。
ほとんど吐き出すようにして、僕は言葉を投げていました。

「お前の学問ってさ。それ、意味あんの?」

自分は勉学の代わりにサークル活動に打ち込んで、
意味を見出したと思っていたのに、今では自信が持てなくなって。
自分のやってきたことには何らかの意味がある、と信じてここまで来たけれども、それももう限界で。
なのにAくんは、自分が早々に見限ったフィールドで、はつらつとしていて。

「なぁ、虚しくなんないの?
 結局さ、俺達のやってることってさ、社会から求められてないじゃん。
 経済だの法だの実学ならまだ分かるよ、でも俺達ってブンガクだよ。
 世間にとってはどうでもいいものでさ、
 別に必要とされるものでもなくて、意味なんか──」


それから先は、言葉が続きませんでした。

少しの間があって。
Aくんは、きょとんとした様子でこう言いました。

「お前、意味とやらが空から降ってくるもんだとでも思ってんの?」

何を今更、とでも言わんばかりに。

「意味なんて、ハナからないんだよ」

ゆっくりと、諭すように。

「見つけるもんじゃないんだよ。
 自分で生み出すしかないんだよ。
 自分で意味を創り出せるのは、自分が好きなことだからこそ、だよ」


お前が何に悩んでるか知らないけれども、と前置きして、彼は続けます。

「死んでもいいってくらい好きなことを突き詰めてみろよ、ちょっとは楽になるから」

その言葉が、すとん、と胸に落ちたのを今でも鮮明に憶えています。

そういう言葉をてらいもなく言える人って、なかなかいないんですよ。
普通はウソくさく聞こえてしまうし、いかにも歯が浮いた感じのダサさを醸しだしてしまうから。
誰でも言えるような言葉こそ、言い手を選ぶもので。
でも、彼の言葉からは傲慢さが欠片も感じられなくて、とても自然で、それが衝撃的でした。

彼の言葉に気圧されつつ、僕もまた、素直な疑問を口にしていました。

「お前はどうなんだよ。……今この瞬間に『死ね』って言われたら、死ねるわけ?」

「いや、まだだ。まだダメだ」

即答でした。

「突き詰めたと思ったら、また新しい景色が見えてきてさ!
 3年以上勉強してきたけど、ずっとその繰り返しなんだよ。
 まだまだ満足できないし、当分は死ねそうにないんだな、これが!」


彼がそう言い終えると同時に、ぷつんとマイクの入る音がしました。
教室前方へと目を移せば、いつの間にかそこには教授が立っていて。
間もなく講義が始まろうとしていました。

「うわっ、やっべ。定位置が取られちまう!」
じゃあな頑張れよ、と言い残して、彼は駆け足で去って行きました。
彼のいつもの定位置──大講義室の最前列へと向かうために。

しばらく、何も考えられませんでした。
自分のなかの何かが完全にぶちのめされたことを自覚しつつ、
僕は彼の背中をぼうっと眺めていました。
そうしているうちに、気付けば視界が霞んでいて。

いつの間にか、僕は涙を流していました。
大講義室の最後列の隅のすみ、
いつもは惰眠を貪っているはずの「特等席」で泣いていました。
人目につかない場所で本当によかった、と思いながら。

悔しかったんです。
僕は、どう足掻いたって、勉学に関しては彼のようにはなれない。
そして、なろうとも思えていない。
僕の内には、自学部の学問に対する熱意はもう微塵も残っていませんでした。
そのことが、我ながらひどく悲しかったんです。

自分が好きなことって、なんだっけ。
Aくんが勉学に臨むのと同程度の熱量で、自分が接することができるものって、なんだ。


俺ってなんで東京に出てきたんだっけ。
ああそうだ、いちばん初めは物語を書きたかったんだ。
小学生の頃から絵本や漫画を書いてきて、
そのうちに小説を書くようになって。
自分の力がどれだけ通用するかを東京で試したくて。
なのに結局、自分は大学に入ってここまで、物語を書くことはしなかった。
でも今更すぎるよな、本当に今更だよ。
サークル活動で満たされちゃったよ、俺はもう十分にやったんだよ。


いや、違う。
結局のところ、満たされてなんかなかったんだ。
近しい行為に打ち込むことで「やりきった」と言い聞かせておいて、
心の底では満足していなかったんだ。
一番やりたかったことを、自分はやってこなかったじゃないか。
どうせ必要とされないと怖がって、意味なんてないと醒めきって、
いつでもやれると甘えきって、手を付けてこなかったじゃないか。

現実見ろよ、と言い聞かせていたはずなのに、そのくせ現実を見ていなかった。
だって今の自分は、まだ書きたいと思ってしまっているから。
こんなにも、物語を創らなかったことを後悔しているのだから。


……ああ、書きたいな、と心の底から思いました。

涙が枯れたところで、こっそりと目元をぬぐって、視線を上げてみます。
視界の中心、はるか遠くには、がりがりとノートをとっているAくんがいて。
少しだけクリアになった世界のなかで、彼がひときわ輝いているように見えたのです。


ああ畜生。かっこいいな、あいつ。


僕は彼らのようにはなれないけれど。
彼らを描くことができる。
自分が感じた震えを、他の誰かに伝えることができる。
彼のようなキャラクターを、いつか物語にしたい。
きっと、その物語は、他の誰かにも刺さるものになる。

だからまずは、もう一度書き始めよう。書きたいから、書こう。
ちっぽけな自尊心を守る代わりに腐らせかけていた腕を、
元に戻すところから始めよう。

自分の書いたものが、ほんの少しでも誰かの心を動かせたのだとしたら。
それだけで、俺にとっては十分な意味になる。
意味を、創りだすことができる。


そうして僕は、シナリオを書き始めました。
 


「はっちゃん、シナリオ書いてるんだって?」
「うん、今更っちゃ今更だけどさ、やっぱり書きたくなってさ」
「ていうか今まで書いてなかったの? 書いてるもんだと思ってた。もったいない」
「もったいない、って」
「もったいないよ。俺、はっちゃんの記事も文章もすごく好きだったからさ」
「えっ、おっ、おっおっ///」(言葉にならない
「おっおっおっおっおっ///」(つられて恥ずかしがる


「ハチくん、見せて見せて! ちょー読みたい!」
「うん、よかったら是非とも」
「あーやっぱりハチくんだねーこの文章はハチくんですわー」
「分かるの? そういうの?」
「分かるよ、これはハチくんだよ。どう見たってハチくんのものだよ、やっぱイイね」


「お前、また書くようになったつか」
「そげん。まぁた書くようになったとって」
「よかよか。ハチやけん、きっと面白いもん書いとるんやろうな。楽しみにしとるよ」
「おう、期待しとってばい」


「俺さ、はっちゃんの書くものはイカしてると思うのよ」
「おお、ありがと。すごく嬉しいよ、ホント」
「ところでさ、『超水道』ってサークルあるじゃんか」
「ああ、このまえ薦めてくれたノベルアプリね。あれ面白かったよ」
「うんうん。でな、その超水道が今、ライターを募集しててな」
「……応募してみろ、ってこと?」
「いや、もうお前のこと応募しといた。他薦ってことで」

「へー。

 ……はっ?

 ……ファッ!?
 


そして、僕は超水道でシナリオを書くことになりました。
さて、何を書こうか。
プロットの提出にあたって、ああでもない、こうでもないと頭をひねりつつ。
ふっと頭に浮かんだのは、Aくんの後ろ姿でした。

──今なら、書ける。
Aくんたちのように、真面目で熱いキャラクターたちを描ききることができる。

そうだ、大学生のお話にしよう。
Aくんだけじゃない。あの大学には、色んな境遇の人たちがいた。
みんな色々と苦しんで、笑って、頑張っていた。
自分は、そんな彼らが、どうしようもなく大好きだったんだ。

そんな想いから、僕は「佐倉ユウナの上京」を書き始めたのでした。

「上京」を書き終えたのは、大学生活最後の秋。
春・夏・秋・冬章の計40万字を綴り終えて、ほっと安堵したのが一年前のこと。
気付けば今の自分は社会人一年生で、「元・学生」になっていて。
時の流れは早いなあ、とちょっと寂しくもあるのです。

最近、よく思うんです。
世の中には色んなモノがあるけれど、社会的な必要度には厳然たる差がある。
必要とされるものと、別にどうでもいいもの。
創作物なんてのは、言ってしまえば、別にどうでもいいものの代表格で。

なくても別に死にはしないし、
多くの人にとっては、なければないで構わない、そういうもの。
でも、あったらあったで楽しいものだと思うんです。

シナリオを書く自分にできること。
それは全力で書くこと。
伝えるために、伝わるように、言葉を磨き抜くこと。
出来上がったものを「これどうですか!!」と世の中に差し出すこと。
そうして意味を創っていくこと。

「佐倉ユウナの上京」が、誰かの心に刺さってくれたのなら、
少しでも面白いと思ってもらえたら、「なんかいいよね」と思ってもらえたら。
書き手として、これに勝る喜びはありません。

「佐倉ユウナの上京・上」を、よろしくお願いいたします。
 そして、よろしければ「下」でもお付き合い下されば幸いです。

ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

『佐倉ユウナの上京・上』 − AppStore
 

author:蜂八憲, category:雑記っぽい何か, 11:11
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超水道の「聡桜歩き」
こんばんは、蜂八憲です。

ノベルスフィア版『佐倉ユウナの上京・春』、絶賛公開中です。
4日連続配信ということで、残すところあと1日。
みなさん、お楽しみ頂けていますでしょうか。

夏コミに向けても準備を進めていますので、そちらの方も何卒宜しくお願いします(m´・ω・`)m


◆超水道の「聡桜歩き」

佐倉ユウナの完全に一致in某サンマルク

前回の記事でもミタさんが触れていましたが、
昨日はミタさん・すずめさん・僕の3人で
「上京」の取材に行っていました。

『佐倉ユウナの上京』第2部以降の制作へ向けて、
ロケハンで素材を集めておこうというわけです。

「実際に見ておけるものは見ておいたほうがいいですよね!」Byすずめさん

イラスト担当・すずめさんの熱い要望を受けて、
『佐倉ユウナの上京』の舞台モデルとなった場所を巡り歩いていました。


『佐倉ユウナの上京』では、ユウナの第一志望校ならびに鷹司の在籍校として
「聡桜大学」という私立大が登場するわけですが、
この「聡桜大学」は、蜂八の母校をメインモデルとして描いています。

そういうわけで、案内役はわたくし蜂八憲。
昼から夕方にかけて、たっぷり時間をかけて取材してきました。

本日の記事は取材のハイライトをまとめてみました。
ではでは、聡桜ツアーへといってみましょう!

三`( ´み`)´三`( *'∋')´三`( ´8`)´ |聡桜→|


◆聡桜歩き






◆聡桜タワー





聡桜タワーのモデルとなった講堂。大学の象徴的建造物です。
大学主催の催し物は主にここで行われ、
入試においては保護者向けの待合会場として利用されます。


◆庭園





授業期間中は開放されている庭園。
外側からの風景ですが、奥には芝生が広がっています。
蜂八はよく授業の合間にごろ寝してました(蚊に刺されつつ


◆銅像





「よじ登ると退学になる」とまことしやかに囁かれている創立者の銅像。
不届き者を即座に捕捉するため、付近に監視カメラが設置されているとの噂も。


◆図書館




日本有数の蔵書数を誇る大学図書館。
その気になれば古文書などの希少な文献を閲覧することも可能。


◆聡桜大学キャンパス


どこぞの挿絵


教室棟


ラウンジ




ゆるキモと評判の大学マスコット


学食



◆おなかへった

学生街の鉄板たる定食屋へ。


盛り。

学生街ならではのボリュームといったところでしょうか。
もちろんスタッフ(蜂八)が美味しくいただきました。


いかがだったでしょうか。
紹介できたのはごく一部ですが、おおまかにはこんな感じです。
後日また充実させるかも。

とりあえず今日はこのへんで。ではでは、蜂八憲でした。


author:蜂八憲, category:雑記っぽい何か, 20:24
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iPhoneを超水道カスタマイズする
こんばんは、超水道のミタヒツヒトです。



そんなわけで好評を博しております、超水道通販でありますが、

ご好評につき品切れしておりました、





・Dreaming room

・森川空のルール・再 オリジナル・サウンドトラック






どちらも再生産が完了、うちに届きましたので、間もなく在庫復活します!



■こちらより超水道通販へどうぞ



と、今日はちょっとグッズ方向のお話をしてみようかな、と思います。

名付けて!



・あなたのiPhoneを正真正銘の超水道仕様にしちゃおう大作戦!です。






続きを読む >>
author:ミタヒツヒト, category:雑記っぽい何か, 18:30
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ゲームをしよう、今っぽくなろう。
こんばんは、ミタヒツヒトです。

このまえTwitterで「トシさんに会いたい」と呟いたら、
「いいよ」とお返事が来たので、都内某所で会ってきました。

あ、トシさんっていうのはですね。
ゲームキャストiPhoneなるiPhoneゲームのニュースサイトをやっているナイスガイで、彼の著書に我々超水道が載ったのをきっかけに知り合って、
今年の初めには半ば悪ふざけとしか思えないような「一週間ノベルアプリチャレンジ」でお世話になったりもしています。
毎回アプリ界隈の面白い話を聞けるので、プライベートでもぼちぼちお付き合いがあったりなんだりしています。

今日の記事は、そこで聞いた面白い話と、ミタヒツヒトがどう思ったか、どうするか、という話。
続きを読む >>
author:ミタヒツヒト, category:雑記っぽい何か, 17:38
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ぶちのあんぱん世紀 #03
ごきげんようじょ!

美幼女全開の斑でございます。


この一週間は雨がひどくて、たいへんらったね!
おにぃたん達はらいじょうぶらった?

ぼくは、びしょびしょスケスケの一週間らったよ〜。
ひゃ〜たいへんらった〜v(^q^)vアヘェ

そんな、ぬれすけ幼女がおくるこのブログで
おにぃたん達も今週もがんばろぅ!


そんな感じで「ぶちのあんぱん世紀 #03」はじまりはじまり〜☆




今回は前回の約束通り、メンバーの紹介を斑が斑なりにしていこうとおもうよ!

先週は全メンバーを一度に紹介しようとおもったけど、
一人ずつ紹介していくことにしたよ!

かさ増しなんかじゃないんだからね!!



そんなわけで、今回紹介するのは、
われらが黒幕、超水道の主宰である
「ミタ ヒツヒト」についておしえてあげるね!
おねぇたん!


みっちゃんは上でも書いてある通り、
ぼくたちのサークル「超水道」の主宰をしている、
『発想型暴走系妄想(オーディオ厨)JK』だよ!

たぶんこの子が居なくなったら超水道は空中分解し、
メンバーはモナカの皮を作る事業を起業するしかなくなります(ルート一択)




基本的にSなので、ぼくとケイちゃん(とくにケイちゃん)
は会議のたびにガン掘りされています。ウボァー

腐女子はよ!


超水道作品では主に企画・シナリオを担当しているけど、
全体的な指揮をとっているので、
みっちゃんの手が入っていないところはないんじゃないかな〜?(KAROSHI)

代表作は、なんといっても「森川空のルール」だよね!




そんなトンデモ生物な、みっちゃんとぼくは、実は幼馴染!
最初の超水道は二人だったんだお!
のりと勢いでサークル「超水道」を立ちあげたんらよ!
(サークル名は秋葉原のミスドの2階で1時間足らずで決めました。)
初期超水道はなにをやっていたかっていうとねー・・・

えーっと・・・

この頃の記録を みっちゃんにぶつけると
涼しい顔しながら自室のベットの布団に頭からダイブして足バタバタし始めるので、
秘密ということで!

近いうちに初期超水道のとある黒歴史をうpしようとおもうのでお楽しみにね!


みんなでバタバタさせてやろうぜ!!


・・・ぼくも苦しむがな!!!

あ、初期超水道を知っているおにぃたんがいたら、ぜひおしゃべりしおーね!
たぶん服従するとおもうから!コポォwwww



Twitterでの みっちゃんはいつも、頻繁にオポ○チオ祭りなことをつぶやいているけど、
絡んでみればあら不思議、きさくで、優しい、オ○ンチオなので、ぜひぜひ絡んでみてくらさい!
きっと盛り上がるよ☆

タイムライン(TL)出没時間は基本的に夕方〜深夜、朝はお休み中か、血反吐吐きながら学校に行っているので
TLには居られないとおもうけど、話かければ返してもらえるんじゃないかな!

おにぃたんやおねぇたんも、みっちゃんとおしゃべりしてみな・・・イカ?オラァァァ



それとねーそれとねーおにぃたんきいて〜☆

星海社さまからでる「星海社カレンダー小説2012(上)」が発売されるのを知ってる?おにぃたん!
そこにみっちゃんとすずめちゃんも寄稿させていただいたんだよ!
どんな本で、どんな作品で参加したかは・・・先週更新された「佐々木のいぐすり世代 #2」をみて、
把握してください!そしてコメントもしてあげて!

それでね〜みっちゃんの名前が、なんとAmazonにのったんらよ〜!





きゃーやったね! みっちゃn・・・




ミ・・・ミタ タツヒト・・・?


たっちゃん?


・・・おまえだれだよ(嘘みたいだろ?こいつ名前間違われたんだぜ)




ガチで間違われちゃうあたり、ぼくたちはそういう星の下に生まれたとしかおもえないね!!

そんな集団、サークル「超水道」をまとめる、ぼくらのリーダー!

ミタ ヒツヒトをよろしくね☆わはー


次回はすずめちゃんを紹介するね!



告知らよ!おねぇたん!


前回のすずめちゃんの限定壁紙を覚えてる?おねぇたん!

そう!すずめちゃんがイラストと動画制作を担当してる旅Pさんの動画!
「雫のワルツ」が6月21日に公開されたんだよ〜ワ〜

「雫のワルツ」はボーカル以外全部「生音」なんだよ!
打ち込みじゃあ表現出来ないような音の微妙な変化をぜひ体感してみてくらさい!
音楽がより一層楽しく感じられる一曲になっているように感じました!

イラストや動画もすずめちゃんの気合と魂が入っているので、どうぞご覧くらさい!






でもって、動画公開記念にすずめちゃん描き下ろしiPhone / iPod touch用限定壁紙もプレゼントしちゃう!
やったね!おにぃたん!
ぜひ、だうんろーどしてね☆ワハー






も〜ひとつ告知らよ〜☆

7月15日に都内で開催される「おすすめ!同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2011 for Novel and ADV」
の授賞作発表会に関する情報らよ!

これはね、2011年に発表された同人ゲーム内で、
部門ごとに受賞作を決めるんだけど、
ここに、今年はおかげさまで超水道作品の「森川空のルール」
「ヴァンパイアハンターHIROSHI〜Around the Clock Show!〜」
の2作品がノミネートされてるんだよ!ひゃー光栄らー!

作品は
「森川空のルール」は心部門、穏やか部門(とくに安らぐ作品)、作曲部門
「ヴァンパイアハンターHIROSHI」は熱部門(とにかく熱い作品)、作品部門(総合)

↑引用
複数の部門で候補に挙がっているのですよー!ハワワ

それでね、現在一般の観覧者を募集しているの!
参加料は無料!
発表の他に、同人ゲーム制作に関係する講演や、
交流会なんかもあるみたいなんだよ!
開催場所は東京学習院ビル4F教室、JR水道橋駅から徒歩一分の場所にあるの!

定員があるのでお申込みはおはやめに!
申し込み締め切りは7月1日とのことです。
ぼくたちは参加できないので、おにぃたんとおねぇたんに代わりに楽しんできてもらいたいなー☆

なんで斑が行けないかって?
幼女が会場にいたらシュールでしょ?(ドヤ顔)

興味がある方は、ぜひよろしくお願いします!!


・・・って、全部いぐすり世代で言ってんじゃん・・・グスン

「佐々木のいぐすり世代」をあわせてみると、補完されるとおもうので、
ぜひご覧ください。





お次はお待ちかね!コメントへんしんターイム☆



☆通りすがりの乙女さん☆

>ごきげんようじょーદ=๑๑( ੭ ε:)੭ु⁾

>ずっと気になっていたのですが斑さんって女性なんですか?・・ハハ(笑)あれ男性?
>すずめさんのスリーサイズも知りたいですが、ミタさんのスリーサイズも知りたいです!!
>これからも頑張って下さいませ アデュー☆

>p.s.私はどちらかというとコッペパンが好きです




ふゎ〜ごきげんようじょ!
コメントあいがとー、おねぇたん!うれしぃお〜☆

せいべつ・・・?ぼくはようじょれす!それ以上でも以下でもないんらよ!
ふぇ〜ごめんらさい(TT)すずめちゃんには「JKの秘密を探ろうなんていけないんだよ!めっ!」
ってしかられひゃいました(´ω`。)メソメソ
みっちゃんはB100・W100・H100れした!(仕事場のドラム缶)(斜線)

そーなんらー、おねぇたんはコッペパンがすきなんらね!
人の数だけ好みがあり、それを自覚できるのはとても幸福なことだと思います。
その気持を是非大切にしてくださいね。
あなたの生活がそのコッペパンで、より鮮やかに彩られることを心から願っております。


まぁあんぱんには敵わないけどな!!



またおしゃべりしおーね!おねぇたん☆



☆やぎぽんさん☆

>ごきげんようじょ!

>わたしもあんぱん大好きです。はーと
>特につぶあんが好きです。はーと
>というかあんこが好きです。はーと
>最近は豆大福パンも好きです。はーと
>あっ美幼女ももちろん好きです。はーと




ごきげんようじょ!
コメントあいがとね!おねぇたん!

ふゎーおねぇたんも、つぶあんのあんぱんが好きなんらね!
ぼくといっしょらね〜。うれしぃな〜にゃは〜☆はーと
ぼくもあんこがしゅき〜(*^ワ^*)
和菓子の類でも抹茶系とあんこにはめがないのれす!
ま・・・まめだいふくぱん?そんなものが!!
きかいがあれば食べてみたいなー(ポワー
いつもたべてるめーかーなどがあれば、おしえてほしいれす(*´ω`)ムフー

びようじょがすきなんて・・・、おねぇたんぼくてれちゃうよぅ〜(//∇//)
ぼくもおねぇたんのこと、らいすきらよ!!(〃ω〃)ラブラブ

・・・これで満足か!おいたん!

あいがとー、おいたん!またおしゃべりしおーね!



やった!コメントが前回の二倍!(ツヨガッテナイヨ)
もっともっと、おにぃたんとおねぇたんとおしゃべりしたいおー!
次回もワクワクしながらお待ちしておりますので、
どーぞお気軽にカキコしちゃってくらさい!


こんかいはこのへんで〜
来週も「ぶちのあんぱん世紀」をよろしくおねがいします!
ではではよい一週間を〜☆


ぶちのひとりごと
えー、先生はとても残念です。
あれだけ先生が声を大にした全力のステマに、
誰ものってくれなかったことに先生はガッカリしました。
でも先生もいけませんでした。反省です。
たしかに先生はすこし力押しに過ぎたと思いました。
もっとステマは自然にさりげなくやったほうが嫌味に感じませんよね。
そんなわけでさりげなkミリオンアーサー斑招待コード「50bd2」
author:, category:雑記っぽい何か, 22:39
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ぶちのあんぱん世紀 #02
ごきげんようじょ!

みんなの美幼女、斑でございます。

もう一週間たってしまいました。
時がたつのは早いものですね!

最近は天気も不安定で、
寒かったり暑かったりなので、
幼女の体はぼろぼろです。
アヘ顔Wピースです。よかったですね


こんな天候なんかに負けないぜって感じで今週もこのブログをみて、
頑張って行きましょう!



ではまず先週お伝えした、
バナーの公開です。

ドーン!バーン!↓



どーぉ?おにぃたん!
ぼく、いっしょーけんめークレヨンでかいたのー!
かっこい〜れしょ?(ニコッ

これからはこれを使って、
「ぶちのあんぱん世紀」を宣伝、
盛り上げて行きたいと思います!

よろしくお願いします!


それとね、おねぇたん!
今週もここに来てくれた紳士淑女の方々にはすずめちゃんから、
壁紙のぷれぜんとがあるよぉ!
すずめちゃんファンニッコニコのiPhone / iPod touch用壁紙をおとどけぇ〜
今回は、ぼく達がいつも、劇伴音楽でお世話になっている、
旅Pさんの近日公開予定の動画、「雫のワルツ」の宣伝も兼ねての限定壁紙なの〜。
すずめちゃんがイラスト、動画制作を担当しているんれすよ!
詳しいことはまた後日改めて紹介しようと思います。
ぜひ、だうんろーどしてくださいね!



実はおにぃたん!すずめちゃんは、旅Pさんとのコラボは初めてじゃないんだよ〜☆
その動画も貼っておくので、是非ご覧下さい。合わせて見るといろいろ発見があって、
楽しめるかもね!おにぃたん!

「坂道とスニーカー」はアップテンポの爽やかな曲なの!
GUMIちゃんもかわいくって、ついついリピートしたくなっちゃうんだおね!

ふぇぇ



そして旅PさんのTwitterはこちらぁ〜↓

@tabi_P


今週はMVA(most valuable あんぱん)を紹介していこうとおもいます。


「酒種さんのつぶあんぱん」(撮影日:6月14日早朝)

一口かじれば優しい甘みと薄目のパンが丁度良いハーモニーを奏で始めます。
甘さが控えめな最高のつぶあんが斑の心を離しません!
つぶあんってところがいいね!上品なエロスを感じます。
定価はしらないけどコストの面でもとても優秀!なんと!
70円!(見切り品)

近くのスーパーで見切りシールをミイラの如く貼られていたのを見ると、
本来はこの倍くらいの値段がするのでしょうか・・・。

みなさんもぜひ食べてみてくださいね!!おいしいから!



・・・ふぅ

こんだけワッショイすれば酒種さんからパンがもらえるはず!!(クズ)
イェーイ酒種さんみてるー?(kuzu)
ぼくねぇ、がんばったよぉー、ぱんちょーらい!!(ようじょ)
しょうひんけんでもいいのよ?(ゴミ)


ちなみに、しょーみきげんはぁ、ろくがつのぉ、じゅうさんにちー!


「酒種さんのつぶあんぱん」(撮影日:6月14日早朝)

・・・・・・アッー



またあんぱんの情報が入ったらこのような形で紹介していきますね!
安いものがあればな!定価は買わんぞ!



でもって来週からは超水道の中でもサイコさん(最古参)のぼくが、
超水道メンバーを紹介していきたいと思います。

改めて考えると、実はあんまり知られていないんじゃないかなーと思うので、
メンバー一人ひとりの詳しいプロフィールをぼくの独断と偏見で紹介していこうと思います。
Twitterでもお話しやすくなるかも!
おたのしみにぃ〜☆



おつぎはぁ〜おたのしみの〜コメントへんしん、たーいむ!


☆まことさん☆


>半年の間、地下帝国で暮らしたとの事ですが、やはり通過はペリカだったのでしょうか?
>青天井チンチロ大会とかあったのでしょうか?
>語れるエピソードが何かあれば教えてください。


あいがとーおにぃたん!だいいち、おにぃたんだよぉ!うれしぃな〜^へ^
でもねーざんねんらけどぉ、
そんなざわ・・・ざわ・・・なかんじにおかねをかせいでいたわけではないんらよ!
れもー労働環境はカイジのそれに似ていました。
オヤジたちの野太い声が飛び交い、重機のドデカイエンジン音、たいいくかいけい(笑)
本当にペリカでぼったくりのビールを煽りたくなる場所でしたねー。
でねー、おにぃたんにはぼくがそこで気が付いた教訓を一つおしえてあげるね☆

「別にホモは悪じゃない。でもノンケを襲うホモは絶対悪である!!」

ってこと。
おにぃたんもきをつけてね☆にははー

あ、斑にゃんは処女れす!フンス
よかったな!( ˙³˙)( ˙³˙)( ˙³˙)ファッキンドモ

(あんまり面白いものとは思えませんが、
要望が多いようであれば、ぼくの空白の半年間を、
記事にさせてもらおうと考えております。)


あいがとー!おにぃたん!またおはなししお〜ね☆よろしくおねがいしま〜す!



えーっと、おつぎのコメントはぁ〜・・・


え?なし?ひとつらけ?


・・・おにぃたん、おねぇたん・・・


コメント薄いよ!なぁにやってんの!!


ようじょもブ○イト艦長になっちゃうほどにガッカリだよ!


ようじょはなぁ・・・ようじょはなぁ・・・コメントが楽しみだったのだよ!

コメントが楽しみだったのだよ!(二回目)

なんでもいいのよ?すずめちゃんのスリーサイズを調査しろと言われれば、
斑が身体を張って調べるくらいの気概があるのよ?

あるのよ?・・・たぶん


なんでもいい!なんでもいいんだ!ぼくにネタをくれ


ぼくのマナジーがなくなるほどのコメントを期待しているぞ!




長くなりましたが、そろそろ失礼します!

来週も「ぶちのあんぱん世紀」をよろしくお願いします!

ではではよい一週間を〜☆








ぶちのひとりごと

今「拡散性ミリオンアーサー」を無課金で頑張っています!(ステマ)

ちなみにぼくの招待コード!「50bd2」(ステマ)

ぼくと一緒に遊ぼうぜ!!(ステマ)

先生はなんどでも言います。
author:, category:雑記っぽい何か, 15:23
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ぶちのあんぱん世紀 #01

ごきげんようじょ!


おひさしぶりです。斑です。

ひゃ〜日記を書くなんて一年以上なかったので(オイドキドキしています。

あれよあれよとしている間に、ぼくが地下帝国から帰還してきてだいたい2ヶ月半がたとうとしています。
謎の失踪をしてからだと・・・だいたい9ヶ月ですかね・・・。

多くの方々にご迷惑をお掛けしたこと、この場を借りて深くお詫び申し上げます。


いやーいろいろなことがありましたねー・・・(遠い目)

えーっと、そもそも斑って誰やねん。って方も多いと思うので改めて自己紹介をしていこうと思います。


斑は超水道でお絵かきしたり、クソ幼女をしたりしている美幼女です。
スラムダンクで言えば『ディフェンスに定評のある池上』(ロリ)、
バンプオブチキンで例えるなら『素早いおじさん』(ロリ)です。
別に趣味が高じてレ一サ一にはなりません。

あんぱんに情熱を燃やし、
常にカバンにはあんぱんを入れておかないと死んでしまう。情弱あんぱんクソ頭です。

でも、頭の中があんことお花畑で埋め尽くされていそうな斑ですが、
リアルではバイトと学校で一日の大半の時間が潰れ、
いつもお財布の中身が試されている・・・斑とはそんなドM幼女のことなのです。
絶望です。わろた


そんな生活の中でも、なんとか超水道にとってなにか出来ないかな〜と(メンバーと)考えた結果、「ブログの更新」となったわけです。


そこで、題名を見ていただいいた方はもうお気づきかと思いますが・・・、

「#01」って書いてありますよね?


そうなんです!定期更新をすることになったのです!やったね!おにぃたん!!



そんなわけで今週から始まった「ぶちのあんぱん世紀(ゆにばーす)」について説明していきたいと思います!


まず、更新日についてです。
更新日は毎週日曜日に更新します。
時間帯は基本的に夕方か夜にしようと思います。
日によってランダムになる場合もあると思いますが、
更新次第Twitterで報告をしますのでぜひTwitterをご覧くださいませ!

斑のTwitterアカウントをすぐ↓に貼っておきますね!
ぼくおにぃたんやおねぇたんとなかよくなりたいの!( ˙³˙)( ˙³˙)( ˙³˙)フォローシロヤ!ファッキンドモ!



@buchi_not

下の方にはメンバーのTwitterURLを貼っておきますので、ぜひぜひフォローをお願いします!!


次に日記の内容になりますが、基本的には決めていません。

もちろん超水道を中心に、メンバーの様子や、制作物の進行状況などの『超水道』のことから、
斑に何があって、何を見て何を聞いたのか・・・などなど、
超水道以外のことも積極的に書いていこうと思います。
斑の一週間のまとめをしていけたらいいなー、と考えています。


なにかこの記事でやってみて欲しいことや、
ぼくたちに聞きたいことがあるおにぃたん達も大歓迎です!
そんなときはコメント欄を使ってくださいね!
本当に些細な事でも構わないので、お気軽にどうぞ!
ぼくが独断と偏見で答えます!

たくさんおしゃべりできたらいいですねー☆まってますー。



あ、それとコメントについてですが、コメント欄での返信ではなく。
次回更新時にまとめて返信していこうと考えています。
今すぐ知りたい質問がある場合は、Twitterで聞いていただく形になると思いますが、
確実ではないので、できればコメント欄を使用してください。お願いします!


そんな感じで始まった「あんぱん世紀」ですがよろしくお願いします!!



それとおにぃたんにプレゼントがあるよ!!


なんと!毎週更新時にすずめちゃん描き下ろしのiPhone / iPod touch用壁紙ぷれぜんとぉ〜

初回はぼくの連載開始を記念して、このぼく!「あんぱんクソ頭」(斑)を描いてくれました!
気合いが入った一枚となっているので、
ぜひ、だうんろーど、してみてくらさいな!





でもって、早速お知らせがあります!

超水道、コミックマーケット82、夏コミに当選しましたー!やたー!
ちなみに3日目(8がつ12にち、にちようび!)で、
スペースの場所は西2ホール「い-30a」ということです!
よろしくな!ぼくと毒手

・・・っというのを前回の更新で佐々木くんが告知してくれました。・・・が!
これからはメンバーに代わり、斑が最新の情報が入り次第、告知をしていくので、
ぜひ楽しみにしてくださいね!!

夏の超水道も目が離せないぜ!


超水道メンバーのことがリアルタイムでわかる!仲良くなれる!Twitterはこちら!↓

超水道オフィシャルアカウント:@superwaterw

ミタヒツヒト:@hitsuhito

佐々木ケイ:@33ki_K

山本すずめ:@yamamotosuzume



長くなりましたが、そろそろ失礼します!
そうそう、来週にはこの記事にもバナーがつくんだよ!おにぃたん!それも楽しみにしててね!
ではではよい一週間を〜☆


斑でしたー





ぶちのひとりごと

今「拡散性ミリオンアーサー」を無課金で頑張っています!(ステマ)

ちなみにぼくの招待コード!「50bd2」(ステマ)

ぼくと一緒に遊ぼうぜ!!(ステマ)
author:, category:雑記っぽい何か, 20:44
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