おはチュン!
「すずめの焼き鳥秘境(アイランド)」第二回はじまりはじまり〜!
今回もあなたの胃袋をグゥ〜ッ!と鳴り響かせながら、
山本すずめ流飯テロ術を伝授します!
気になるアイツに飯テロをかましてやりましょう。
そういえば前回の最後に、助手スパローが撮った飯写真をお見せしましたね。
「ナナメで被写体に寄りまくれ!」を実践したスパローの飯写真がこちら。
美味しそうなピザトーストのはずですが、ただナナメに寄っただけで、あんまり美味しそうでもないような気がしませんか?
飯テロを行うには、何かが少し足りないというか。この写真で果たして気になるアイツが、
「おのれぇ…山本すずめ…!! 我が胃袋の悲痛なる叫び…止めどなく溢れ流れる涎…どうしてくれるぅッ!!」
となるのだろうか!?という話ですね!
そんなわけで今回は
「なんだかうまそうに見える調整術」を伝授しましょう。
そうです、飯の写真はいつだって
『明るく暖色ウマイウマイッ!!』
明るく暖色ウマイウマイが、何を表しているのか。
まぁなんとなく分かると思いますが、参考画像を用意しましたので、比較しながら確認しましょう。
もうこんなにもハッキリとしてると、言葉はいりませんね!
分かりますよね?
助手スパロー「なるほど…
写真が明るければそれだけで飯がうまそうに見えるんですね!」
すずめ「スパロー君。それじゃあ君はこの写真を見ても、嗚呼なんてうまそうな寿司だと思うのかな!」
スパロー「な…なんてことだッ!!こんな…!」
すずめ「この青いサーモンは、確かに明るい。が、しかし極端に青い!そしてまずそうだ!」
スパロー「ひええぇぇッ!!」
そんなわけでただ明るければいいというわけではありません。
だいたいの食べ物は赤、オレンジ、黄、茶など暖色系の色味をしています。
野菜などには緑や紫のものもありますが、暖色に近づける(緑なら黄緑っぽく見せる)ことで、うまそう感を引き立てることができます。
また、色から感じるイメージは人によって様々かもしれませんが、青には食欲を減退させてしまう効果もあると言われています。
そもそも青という色は食にとって馴染みがあまりないですよね。
つまり、
飯テロにとって「青」は大敵なのです!!
アイスなどは爽やかな青色が栄えてうまそうに見えることもありますが、そうでない場合はなるべく気をつけましょう!
では具体的にどう気をつければいいのかですが、実はそんなに気をつける必要はないです(ぇ
というのは、だいたいの飲食店(レストラン、ラーメン屋など)では
暖色系の照明を使っているからです!
暖色系の照明を使っていれば、もちろんそこにある飯は暖色系の影響を受けます。
逆に寒色系の照明を使えば、そこにある飯は寒色系の影響を受けるのです。
また、あまり意識しないかもしれませんが、飯が明るく綺麗に見えるように(頭などの影が落ちないように)
照明の位置も考えられていることが多いです!(どこのお店でもそうだとは言い切れませんが山本すずめはそう感じることがあります)
ほら。ということは。
ナナメに寄って撮るだけで、明るく暖色ウマイウマイな写真が撮れるわけです!!
仮に自宅やら屋外やらで飯テロを敢行する時も、暖色系の照明を使ったり、影で暗くならないように位置を自分で考えれば、まずそうな写真が撮れてしまうことは減るはずです。
そして、どうしてもだめだ…という時にだけ、ようやく画像編集をするのです!
スパロー「
おいおい!ちょっと待てよ!でもよぉ、青い飯なんてそうそうねーじゃん!だいたいの飯は暖色系なんだろおぉ?さっきのサーモンだってフォトショとかでいぢっちゃってんだろおぉ!?えぇ?だったらはじめっから画像編集しちまえば簡単だし楽だしちょろいしいいじゃねえぇかよぉ!?」
そのとおりです!青い飯なんか普通ありません。さっきのサーモンもフォトショでいじりました。
でもね!
なんでもかんでも画像編集しちまえばいい!
という
わけではないのです!
いいですか。
前回、ナナメに寄ることで「うまそうな情報」がたくさん入るといいました。
ですが。
実物の飯を写真(データ)にしている時点で、
その飯がもっている潜在的な「うまそうな情報」の
半分以上が失われているという事実をご存知ですかッ!!※当社比
におい、食感、色、味、温度、などなど。
どれひとつとして、正確には伝わりません。
そんな「うまそうな情報」が半分以上も失われた写真を加工したところで、もともとがあまりにもひどかったら、どうしようもできないのです。
一度失われた情報は、復元することはできないのです。
もちろん画像編集がすべて悪いというわけではありません。
例えば、フォトショなどを使って画像編集をすれば、
こんなちょっぴり残念な感じの寿司も
こんな風にうまそうに演出が可能です。
ですが、行き過ぎた演出は
こういう事態を招きかねません。なんでこんなに赤いんだ。
そして、その行き過ぎた演出は、初心者にありがちです。
飯テロにおいてそれは…必要ありません。
最高の飯テロには、微妙な加減が必要不可欠なのです!
パっとこない方は、寄りに寄りまくってピントのぼけた飯写真をわざと撮って、それをフォトショなどの画像編集ソフトで、シャープをいっぱいかけてみれば分かるかもしれません。
画像編集の意義は、
飯が本来持っている「うまそうな情報」を魅力的に演出してあげることなのです!
そのためにも、まずはアナログな状態で最大限うまそうに見せてあげることが大切なわけです。
仮に画像編集するとしても、そのほうが格段にやりやすいはずです。
画像編集に頼りすぎるのはやめましょうね!
というわけで先週お休みした分(すみません)ちょっと長くなりましたが、おさらいしておきましょう。
うまそうな飯の写真は、
微妙な加減で明るく暖色ウマイウマイッ!!
でした。
来週の焼き鳥秘境もお楽しみに!!
あなたの飯テロ、お待ちしております!