- ghosptia 第4話サブミット記念ザダンカイ(後編)
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2018.05.06 Sunday
みなさんこんばんは、ミタヒツヒトです。
今日は、先日の座談会の続き、後編をお送りいたします。
前回の記事はこちら!
まだ前編を読まれていない方は、上記の記事からお読みになることを強く推奨いたします!
おさらいがてら、先日の記事にありました、各メンバーの役職についての解説を再掲いたします。
進行について
進行は私、ミタヒツヒトがなんとなく務めさせて頂きました。
今回は、「自分の担当箇所でない他のセクションを担当するメンバーに色々聞いてみよう!」というコンセプトを設け、あらかじめ他のメンバーへの質問を考えてきてもらい、そこから話を展開するようにしています。
参考までに、各メンバーの担当箇所は以下のようになります。
■ 蜂八憲
・全体のディレクション
・演出のスクリプティング
■ 山本すずめ
・作画全般
・スクリプティング
・演出指定
■ 斑
・作画全般
・効果音収録
※山本すずめ・斑は、まとめて「ビジュアルチーム」・「作画班」などと呼ばれがち
■ ミタヒツヒト
・シナリオ
・演出指定
(再掲おわり)
というわけで、「ghosptia 第4話サブミット記念ザダンカイ」(後編)どんな話が飛び出すのでしょうか!
■斑からの質問
斑:お疲れ様です。じゃあ次に僕から蜂八さんへ質問です。
今回の作業の中で、どんな素材が一番使いやすかったですか?
蜂八:効果音素材に関して言うと、もうすでに「使いやすい」素材は2話時点あたりで揃っている印象がありますね。そのうえで、足りない音を追加もしくは新規作成してもらうという形がいつものスタイルですが……結果的には、毎度のごとく「新しい音」が必要になっているな、と……。今回も、結果的には17個の新録があるわけで……笑
ミタ:いざとなったら効果音作ってもらえる安心感はとても大きいですよね! いつも本当に感謝しているよ!
斑:ご期待にお応え出来るようにがんばります!
蜂八:そういう意味では、今回そしてこれからのghostpia制作でも、斑さんに存分に才能をふるって頂く機会が増えると思いますね……!
斑:才能…!?ありがとうございます。次にミタくんに質問いいですか?
今回そこそこの時間を使って推敲をしましたが、一番自重をせず書ききったところはどこですか?
ミタ:いい質問ですね!ghostpiaはghostpiaなので、自重しようという発想にはあまりなりませんね。ただ、どこまでも自由に書けるので、いつもどこまでやっちゃうべきか迷うところではあります。強いシーン・強い暴力は作品に読者を強く惹き付けるし書いていてとても楽しいですが、ghostpiaは心情やドラマの物語だと思っているので、その主従が逆転しないように気をつけないと…クラーラの件もまたしかりで、クラーラ関係の描写にご期待を頂きますが、別にクラーラをいじめるための物語はないわけですし…そんな感じです。
斑:ありがとうございます!作品の遠慮のなさは僕自身かなり気に入っているので、バランスを見つつ大切にしていきたいですね。次の質問です。
ghostpiaは暗いモチーフが多いですが、これからもそのようなモチーフを使う予定はありますか? また、扱ってみたいモチーフはありますか? ghostpiaだけでなくてもいいです。
ミタ:バンドとかクラブとか音楽な世界とそこの人間関係なんかは実はghostpia的にも活きるかもな、と思ってます。あの町のさびれたクラブとかライブハウスとか良さそうじゃないですか。そういう世界をうまいこと勉強できたら、取り入れてみたいなあ。
すずめ:ghostpiaの世界には、クラブとかライブハウスとか似合いそうだね!
斑:ありがとうございました。ghostopiaはとても器の大きい作品だと思っています。新しい価値観で僕たちをドキドキさせてほしいです。
斑:次にすずめさん質問いいですか?
すずめ:ばちこい!
今回ぼく(斑)はかなりの量のイラストのコア部分(作画、レイアウト等)を扱わせてもらったが実際進行はしやすかったのか、遠慮のない意見をお訊きしたい。
すずめ:まじか〜答えにくいやつきたなぁ…(笑)
ミタ:今回から作画班の組織構造が見直されて、斑くんが担当する枚数が増えて負担と裁量がかなり増えたんだったね。すずめくんとマンツーマンでとてもストイックに作業していたのが印象的だけど。
すずめ:あのですね、ちょっと先に言っておきたいんですけど…斑くん、それは違うよ。
斑:え?ええ?
すずめ:確かに4話から、斑くんにお願いする絵の枚数は飛躍的に増えました。でも僕として一番重要視していたのは、作業の進行のしやすさということではないんですよね。
ghostpiaという作品が、僕ひとりの絵だけではなくて、色んな人が携わって、もっと深みのある作品になったらもっと面白いんじゃないか?と思ったところが初めにあるんです。
だから、先日ツイッターでちょっと話題になった「真っ赤な下書きの絵」もありましたが、僕としては、斑くんにもっと色々任せられるようにしたいなぁと思って、愛のムチを奮っているわけですね…。本日の超水道会議も終わりました〜
— 超水道オフィシャルアカウント (@chosuido) 2018年3月3日
ghostpia4話のイラストは、イラストチームのこだわりが見えます。例えばこの画像。
ghostpiaのイラストは複数人で描いているので、絵柄を統一するために山本すずめが赤で修正を入れています。
赤で修正を入れています…#ghostpia pic.twitter.com/fpypzh3JgS※「真っ赤な下書きの絵」。本当に全部赤い。斑くんが卑屈になるのもちょっとわかる…
斑:ありがとうございます…(ふえぇ)
すずめ:でも後半は直しの量も減ったし、斑くんもだんだん勘所がわかってきたのか、スピードも向上していたと思うんですよね。だから、進行という点で言うと、3話の時よりも4話、4話の時よりも5話の方が、色々とやりやすくなっていくんじゃないかと。
いつも隣で作業しているので、無茶ぶりにもトコトン付き合ってくれてとても助かってます。ありがとう!
斑:答え難い質問に答えて頂いてありがとうございます。今回は多くの役割を任せてもらえて、とても楽しく作業させてもらいました。その中でも特に楽しかったのはイラスト制作でした。僕自身の技量の無さもあり、時に厳しい意見もありましたが、すずめくんがいつも付き合ってくれたから4話を最後まで走り切れたと思っています。これからも愛のムチでビシビシしばいてくらひゃい
すずめ:この腐れ卵が!
斑:もっと言ってください!
斑:僕からは以上です。■ミタからの質問
ミタ:最後になりますが自分からの質問です。よろしくお願いします。
ミタ:イラストチームへの質問です。
『ここのシーンは上手く描けたな!』というお気に入りの一枚を教えてください!
すずめ:うーん……うーん……(体を左右に振りながら)
斑:どれも思い入れありすぎて決められないんだよ!(緑色の分泌物を体から滲ませその飛沫は飛び散り床板を溶かし金切り声にも近い冒涜的な叫び声を上げ瘴気によどんだ腐臭を振りまきながら忌まわしいぬめりに光る触手を振り乱す)
すずめ:『上手く描けた』ということなら、最後の方で、雪を撒き散らしながら走ってくるあの幽霊の絵かなぁ…。
斑:上手く描けた…!序盤のダンゴムシは上手く描けました!!
ミタ:だんごむしいいよね!では次の質問。
3話以前の作画作業と、今回の4話の作画作業で決定的に違う点はありますか。あるとしたらそれはどんな点ですか。
すずめ:ミタくんのプロットがあがった段階で、4話の絵についての話を少ししたんですけど、どちらからともなく「今回はノワールでいこう」となったんですよね。3話は極めて漫画的な表現が多いんですけど、4話はボカシ効果を積極的に使ったり、画面をダイナミックに使ったりして、映画のような画作りを目指しました。
ミタ:色遣いも心なしか暗いよね。
すずめ:よくぞ触れてくれた…!そうなんです。今回はカラーパレットも少し調整を入れて、作品の雰囲気を増せるように工夫しています。
3話までの絵では個々のキャラクター性を強調するために、カット毎の色の差をあまり出さないようにしていました。対して4話は、場の空気感などをより強く伝えられるように、一枚ずつ調整を加えています。
ミタ: なるほど。絵の印象が全体的にリッチにまとまっていると感じました。合っているかわかりませんが、アニメのTV放送版と劇場版くらいの「気合いの入り度」が違うというか。
すずめ:仰るとおりで、その例えはわかりやすいですね。リッチ感を出せるよう努めたので、それが上手く伝わったのだとすれば、とても嬉しいですね。
斑:今までのイラストに使用する時間の約2倍の時間を使い、下書きから作画、着彩と段階を経るごとにクオリティが上がるように心がけました。ぼくが担当した下書きも今までにないほど修正が入りました。必ず戻しがきましたが、修正の度にイラストの深さが増すのはとても楽しかったです。
この意識の違いは明確に作品に現れているんじゃないでしょうか。
ミタ:そうか…倍か…しかも今回は2人でかかったから倍の倍で4倍時間使ってるのか…!1年以内のリリースによく収まったな……本当にお疲れ様でした。
すずめ:僕が最初から最後まで1人で描いた絵よりも、斑くんの描いた絵を修正して描いてもらった時の方が、いい絵になるんですよね…。その手応えはとても感じていました。
ミタ:ありがとうございます。では、次は蜂八さんに質問です。
スクリプトのデバッグ中に印象深いバグがあったら教えてください
斑:もうghostpiaのシステムは成熟しているのであんまりないのでは?
蜂八:実際のところ、あんまりないですね! ただ、今回の制作で印象深かったバグと言えば「ビジュアルが回転しながら画面外へと消えていく」ってやつですね。なぜかアーニャがローリングしながらフレームアウトしていったりとか。これに気付いたタイミングとしては、ちょうどすずめさんとミタさんがスクリプトのブラッシュアップをしていた頃だったので、最初は「意図した演出」だと思ったんですよね。「めっちゃアクロバティックじゃん!!」って一瞬感動しました。
ミタ:ghostpiaならやりかねないですね…
すずめ:アーニャだけが不遇だなぁ…
斑:あの赤い髪の子かわいそう…
ミタ:最後になりますが、皆さんがghostpia第5話に望むことはありますか?
すずめ:これは、シナリオ的なことについてですか?
ミタ:シナリオ以外でもかまいません。シナリオについてでも構いません。
すずめ:あ、じゃあ僕は、実写要素をもっと多くしたいですね! 三話のときの演出が結構好きだったので、あれを超えたいです…。
ミタ:いいね、クレイアニメとかやりたいなあ。質問があったから、シナリオについてかと思ったんだけど。シナリオについては、何かある?
すずめ:僕はもっとアーニャの活躍を見たいかな。パシフィカさんと対等に渡り合っているアーニャの凄さをだね…
ミタ:損な役回りなのは間違いないので、いつか光を当ててあげたいね…!
斑:クラーラとの関係がどう発展していくかがとても気になります。アーニャにも、光を当ててほしいですが、クラーラのこともぜひよろしくお願いします。
すずめ:神の御加護があらんことを…!
蜂八:僕はクラーラが神のご加護のもと4人組に一矢報いる展開をうっすら期待しています!
ミタ:その展開いいですね!さらにその仕返しに前にも増してもっと酷い目に遭わせたらきっと映えますね…!流石です!
蜂八:業が深い……
すずめ:神の御加護があらんことを…!
ミタ:ありがとうございました。こんな感じですかねー。
最後に、4話の開発を終えて今どんな気持ちか教えてください
すずめ:いやー、直したいところあるんですよね(笑)
ミタ:わかる。
すずめ:でも、それだけ真剣に向き合ってきたってことなんだと思います。
振り返ってみると本当にずーっと描いてたんですけど、審査提出の間際まで絵を直したくて仕方がなかったので…。
これだけやっても「満足できないことがある」というのは、自分が成長している証なのかもしれないですね。
この気持ちを受け止めて、早く次の「やりたい事」をやってみたいです。
ミタ:次はミタの方から。えっと、第4話を見て、僕は「心配」になりました。めちゃくちゃ心配です。
斑:どういう「心配」ですか?
ミタ:第4話のクオリティーは前回に比べ格段にアップしています。これがずっと続いていった時に、最終的にどうなってしまうのか、その時われわれはどんなふうに作っているのか、心配でもあり、楽しみでもありますね。
蜂八:僕も、そこはミタさんと同様に心配でもあり、楽しみでもあり……というところですね。「クオリティアップ」と「製作期間」の兼ね合いは実際難しいところです。現在(2018/05/04時点)はSwitch版の開発も控えている状況ですし、「制作の進め方」についてはより一層意識していく必要がありますね。
すずめ:確かに。そのうち、どこかで斑くんが2体に分裂しないと回らなくなっていくかも……
斑:えぇっ?!グパァ
蜂八:3話の途中から制作進行を務めている身としては、話数を重ねるごとにクオリティが上がっているのを実感していますし、同時に制作期間も少しずつではありますが着実に短縮できているのが素晴らしいなと思います。この「クオリティアップ」と「製作期間の短縮」が両立できているのは、地味に凄いことですよ。改めまして、みなさんお疲れ様でしたという気持ちでいっぱいですね。
斑:何はともあれ4話を公開できたことに安心しております。
前話から約1年の期間がありましたが、その期間ずっとghostpiaを制作していたのですが、長い時間のはずが、あっという間に感じました。いや、長かったんですけど、でも短くて…矛盾してるんですけど…そうとしか言いようがないんです……きっと、楽しかったから、そう感じるのかなと僕は信じてるんですけど。
僕たち4人の一年間の結晶を楽しんでもらえると信じてます。まぁプレイ時間は一年どころか2時間もないと思うんですけどw
ミタ:おい、やめろや
斑:僕からは以上です。
ミタ:皆さん、ありがとうございました。これからもghostpiaの制作、頑張っていきましょう!
一同:えいえいおー!
〜お腹が空いたので完〜
ghosptia 第4話サブミット記念ザダンカイ、いかがだったでしょうか!?
今回の座談会でひときわ強い存在感を放った斑くんがデザインしたTシャツの第2弾が、suzuriで発売中です。
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ghostpia第4話「あの子といっしょでひとりの日」は、近日AppStoreにて公開予定です!どうかお楽しみに!
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